「ジーン・ワルツ」/海堂尊

 今回は、いつもにもましてメッセージ性が強かったように思います。ミステリとしての色なんかはあまりなくて、だけどそれを気にさせないぐらいストーリーにのめりこんじゃいます。

 本質にはあんまり触れないで、ちょっと思ったことを。

 まずは、妊娠についてちょっとマジメに勉強になった。中学やら高校の保健体育ぐらいの知識ではあまり詳しいことは勉強しないと思うわけだ。だけど将来通る道なら、もうちょっと勉強しておいて損はないなぁと思わされた。
 あとは、不妊治療を必要とする人のこと、妊娠が安全なことではないこと、それらを含めていろんな人たちが現れる産婦人科の様子。

 言葉にはしにくいけど、いい本でした。じんわり系で個人的にお勧め。

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