Vシリーズに続けて四季シリーズに突入。4部作の1作目「春」です。
どうやらこの四季シリーズはミステリではないらしい。しかし、このサイトのレビューを常々読んでくださっている皆様ならそんなことはどうでもいいことだと一蹴してくださることだろう。その通りである。何度も何度もうるさいほど書くが、森博嗣の作品は、作品自体がトリックなのだ。
紹介によればS&MシリーズとVシリーズをつなぐということだったが、今回の作品は四季の幼少時代を描く導入部。一人称が透明人間というやや不思議な設定で始まるが、森博嗣の作品に透明人間などという非科学的な(?)存在は不必要なのである。当然これは何らかの叙述トリックだと考えれば、これまでの森博嗣読者なら簡単に見抜けるトリックだ。ああ、もう頭脳が森博嗣病だ(汗
どちらかというとVシリーズの登場人物がたくさん出てくると思ったら、そりゃあ時代的にそういうことだもんね。次の夏がどの時期かはしりませんが、いよいよVシリーズと絡んでくるのかな。