自己流財テク論(2016年8月まとめ)~LINE PayカードとモバイルSuica

何回か書いているLINE Payカードの話。

実は、モバイルSuicaにLINE Payカードでチャージできるそうです。
LINE Payカードの高還元率をモバイルSuicaでも享受できるということで、利便性は高いです。
例えば交通費支払いを楽にできますし、少額支払いでカードを出さなくてもよいのも大きなメリットです。

なにそれ、お得すぎるやん! 僕もLINE PayカードでモバイルSuicaにチャージしてみたい!!

と思ったのですが、これには検討が必要です。
というのは、モバイルSuicaでVIEWカード以外を利用すると、モバイルSuicaの年会費1,030円を払わなければならないということがあるからです。

VIEWカード(還元率は1.8%と仮定)と、LINE Payカード(ファミマTカード利用での還元率3%)の還元率差で、1,030円分の年会費の元を取ろうとすると、
  1,030円÷1.2%=85,833円
となるので、モバイルSuicaでしか支払えない支払いを、年間約8万5千円分しなければなりません。

実は、Suicaでの支払いを年間85,000円分するのは意外と簡単です。
コンビニや駅に付随するショップなどはほとんどSuicaが使えるからです。
しかし、ここでのポイントは、モバイルSuicaでしか支払えない支払いと限定していることです。
というのも、カードでも支払えるなら、初めからLINE Payカードを使えばいいからです。
つまりカードが使えない、あるいはカードを出すのが非常に面倒くさい少額決済を、85,000円分する必要があるわけで、
そうなると結構ハードルが高いのではないか、と思えてきます。

それでも、「モバイルSuicaにLINE Payでチャージしてみたい!」気持ちが抑えられないので、
なんとかモバイルSuicaのメリットを考えてみると、一つだけありました。
そう、それは端数切り捨てがないということです。

LINE Payカードは端数が切り捨てられるので、299円の決済をしても200円の決済をしても、4ポイントしかつきません。
(ファミマTカードチャージによる1%は端数切り捨てに関係ないので無視。)
一方で、モバイルSuicaではチャージの際にポイントが付くので、端数切り捨てを考える必要が無いのです。

1回の決済で切り捨てられる額は、確率論でいえば平均49.5円です。
これによって損するポイントは約1円分、つまり、決済金額に関わらず1回の決済で1円分ぐらいはポイントを損しているということです。
でも、もともとLINE Payは、VIEWカードでチャージしたモバイルSuicaでの支払いよりも1%以上お得なので、
100円以上の買い物をしている限り、VIEWカードに勝ち目はありません。

実際、月に10回決済する人は、年間120円損するということですが、たかだか120円です。
年間85,000円をひっくり返すほどの影響力はありません。端数は端数です。

ネットの記事では、モバイルSuicaの年会費を払ってでも意味がある、と書いてありますが、
年間85,000円ぐらいのモバイルSuicaでしか支払えない支払いがなければ、
カードで支払える限りLINE Payを使う、どうしてもカードで払えないときだけSuica(モバイルSuica)で支払う、ということをやっていたほうがお得です。

ということで、ちょっと冷静になって考え直してみよう、と思うのでした。

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