本当は「告白」を先に読むつもりだったのに、
なぜかこっちが先になってしまった、「往復書簡」。
3編の中篇は、基本的には2人の手紙のやり取りで構成されている。
いずれの作品も、はじめは何気ない手紙なのかと思いきや、
徐々にある過去の事件の真相に触れていき、
思いもよらない結末を迎える、という展開で作られている。
「告白」をまだ読んでいないのが悔しいが、
何気ないところからぐっとミステリに持っていく、
なんとも言葉で説明できない感覚が、湊さんの作風なのかなあ、と思った。
とりあえず他の作品も読んでみなくては!