やりたいことより、できること。

先週見た林修先生の出ていたテレビ番組で、
「やりたいこと」より「できること」をやったほうが成功する、という話をしていた。

僕もこれと同意見。
やりたいことをやってもお金を稼げるとは限らない、つまり生きて行けない。
それより優先すべきはお金を稼ぐことであり、稼いだお金でやりたいことをやれというのが僕の基本的な考え。

例えば、小説家になりたい、声優になりたい、野球選手になりたい、という夢を持つのは自由だが、
本当にそれが自分にできることかどうかは、きちんと見極めるべきである。
(一部の人間は確かにそれが「できること(お金を稼げるレベル)」の人もいるだろう。)

しかし、そうでもないのに夢ばかり追い掛け続けるのは、現実的ではない。
それよりは、自分の得意分野やできることを活かして生活を安定させ、
そのお金で小説を書いたり、声優の学校に通ったり、野球チームを作ったり、
お金を集められたら自費出版したり、アニメ制作会社を立ち上げたり、球団を作ったりすればいい。

という理論だったのだが、
林先生はこのことをお金ではない軸で紹介していて、それがとてもしっくりきたので紹介したい。
それは、マズローの欲求段階説を利用した説明だ。

マズローの欲求段階説によれば、自己実現の欲求というのは5段階の最高位、第5段階であると述べられている。
小説家になりたい、声優になりたい、という欲求は、それより下の欲求が満たされないと達成されない、ということである。

では、その下の第4段階の欲求とは何か。
それは「承認の欲求」、つまり他人に認められることである、とマズローは言っている。

よく
『「やりたくない仕事」をやるのは幸せにはつながらない。「やりたい仕事」をやるべきだ。』
という主張をする人がいるが、本当にやるべき仕事は「自分ができる仕事だ」と林先生は言っていた。
それはなぜなら、自分ができる仕事は、人から認めてもらうことができる。
自分がやりたくなくとも、できるのだから人に認められ、それが結局は自分の欲求を満たすこととなる、ということである。

自分ができること、を正しく見極めることが、幸せの近道。
とても明快にこのことを伝えてくれていて、とてもよかった。

林先生、やるな。

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