「ビッグ・アイズ」

数奇な運命だな、という一言。
自分の絵を、再婚した口先の巧い夫が自分の絵だとして売り出してしまう。
商才のある夫の戦略は大当たりして、次々に売れていくが、
いつまでも、自分の絵を自分の絵と発表したいという気持ちは消えない。

この映画だけを見ると、
正直言って、夫がいなければ主人公が生きて行けていたかどうかは分からない。
夫の商才があってこその生活だったと言えなくはないはずだ。
しかし、その分を考慮しても庇いきれないのは夫の言動。
少しでも早くこのずれた軌道を元に戻せていれば、と思わざるを得ない。

最後は裁判で決着がつくという結末だけど、
もし現実の世界だったとしたら、これは何が幸せで何が不幸なのか、
本当にわからないなあ。

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