「R帝国」/中村文則

実際に現在社会に起こりうることを、嫌というほど見せつけてくる小説。
少し未来の日本のような国が舞台だけど、もはや具体的にどこの地域を指しているか見えてしまうぐらい。

民意なんか簡単に操作できる、とか、難民問題やビジネスとしての戦争の話など、
何も気にせず生きていくこともできることを小説の形で表現して完結しており、
別に読者に回答は求めないけれど、なんとも言えない読後感に、
読者側もどう捉えるか、考えざるをえない。

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