オートの弊害

世の中、オートマティックなことが非常に増えています。
Siriに声をかければ天気予報でも近くの医者でもなんでも探してくれますし、
Suicaはオートチャージでチャージ不要だし。

最近日本に帰ると言うことで、SuicaやらPASMOの話をしていると、
「オートチャージが便利だから、絶対にその機能は欠かせない」みたいなことを言っている人が多いこと多いこと。
しかし、私の持論は「オートにして、良いことなし」なので、そのことを書いてみようと思います。

簡単な例で言えば、まさにその「オートチャージ」という機能。
これ、普通の人だといついくらチャージされたのかを考えなくなってしまうので、
いくらでも使ってしまう、あとで請求書を見てびっくり、ということになりかねません。
財布の紐がゆるくなるばかりです。
毎回面倒でも、手動してチャージした方が、どれだけお金を使っているか認識するので、
「あ、今月はSuicaにチャージする回数が多いな」のように気付けるはずです。

小まめにチャージする必要はありません。
チャージ金額を多めにすれば、頻度は減らせるので、1万円ごとぐらいでチャージすれば、そうそう面倒でもないでしょう。

このような考え方になった理由としては、メールの自動振り分け機能の善悪について考えたときからです。
私は、個人のメールはいらないメールが多いので自動振り分けを使っていますが、
会社のメールでは自動振り分け機能を一切使っていません。
(けしてメールの本数が少ない仕事をしているとは思いませんが。)

便利な機能なので使っている人も多いと思いますが、
いろいろな業務を並行してやるなかで、大事なのは業務別に分けることではなく、
優先順位や効率を高める全体のバランスを確認することです。

ですから、仕事別に分けて考えるのではなく、
今日、今週、今月やる仕事をまずは全部目を通して、
優先順位の高いものから処理する、その場で最も効率の良いやり方は何かと考える、
といったことを意識して進める方が結果としてよい仕事のやり方になるからです。

となると、自動でやってもらう、というのは人間の認知能力を妨げることになりかねないのです。
そして、それはお金にしても同義だと考えています。
お金持ちほど、お金の管理は自分でやる、ということです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください