海堂先生の作品にしては、結構な恐怖作品でした。といってもホラーではないし、ミステリーというジャンルもちょっと違うのかも。最後はミステリーらしく落としどころもあるんですが。読み応えあります。
老人介護センターと病院を一体化したような施設となっている桜宮病院に潜入してそこで起きている謎を解明するというのが物語の発端。末期患者が思ったとおりのタイミングで死んでいくというなんとも解せない謎をもちつつ、実はその謎よりも深いところに真相が隠されているのです。
なかなか面白い作品だったので、読んでみて損はないと思います。