ルミネカード

前回、ルミネカードの話をしました。
そのときは、ルミネカードを持っているなら、引き換えはルミネ商品券にしないと無駄!
という話をしていました。

しかし、実はその直後に、ルミネ商品券の交換レートが変更になったので、
改めて記事を書こうと思い今日に至ります。
今回はルミネカードについて、とことん分析しておきましょう。

「ルミネカードの還元率」

まず初めにルミネカードを含めた、VIEWカードの還元率について考えてみましょう。
VIEWカードは、普段の使用時は0.5%の還元、JR東日本の支払いでは1.5%の還元となっていますが、
前回も説明したように、ルミネ商品券への交換ではレートが上がるため、
普段の使用時で0.64%、JR東日本の支払いでは1.92%の還元率になる、というのが通説でした。

ところで、10月からは商品券交換時には、配達手数料が必要になったことにより、
そのレートは、通常支払いで0.567%、JR東日本での支払いで1.70%まで悪化してしまいました。

ただし、まとめて交換する場合には手数料は1回で済むため、
できるだけたくさんまとめて交換できる場合には、
還元率はそれぞれ0.64%、1.92%に近づくということになります。
(上記で書いた最悪の場合は、1250p+手数料で4,000円分のルミネ商品券に変換する場合。)

実際の還元率は、変換できるポイント数によって変わってくるので一概には言えませんが、
大体上の数字を覚えておけばよいでしょう。
複数口まとめて変換できるぐらいであれば、まだまだルミネ商品券の優位性は変わりません。

「いくらの買い物をすれば元が取れるのか?」

前回語れなかった、ルミネカードはいくら買い物をすれば元を取れるのか?
という話に焦点を当てていきます。

ルミネカードのもう一つの特典が、年会費1,029円の代わりに、
ルミネでの買い物が常に5%オフ(決められたセール時には10%オフ)になるというものです。

当然、年会費がかかるので、年会費との天秤で考えることになります。
素人考えでいくと、年会費が約1,000円で、5%オフなので、
20,000円ぐらい買えば割引額が年会費と等しくなるので損益分岐点となります。
(10%オフセールだけでいえば、10,000円です。)

年間1~2万円ぐらいだったら、ルミネで買い物するかもなあ、
と思って大概の人はルミネカードに入会します。私もそうでした。
これがルミネカードの戦略と言っても良いでしょう。

しかし、都内の金券ショップを覗いたときに、この仮定が崩れることが分かります。

それは!!

金券ショップでは1000円のルミネ商品券を大体960円ぐらいで買うことができます。
そうです、20,000円ぐらいの買い物だったら、
年会費を払ってルミネカードを持つよりも、商品券を20枚買ってそれで支払った方が安くつくのです。

では、いくら買う人ならルミネカードで元を取れるのか。先に答えを言います。
5%時に買い物をする前提で計算した場合は、64,800円がルミネカードで元を取れる理論上の最低金額です。

確認のため、ちょっと計算しておきましょう。

64,800円の買い物をルミネカードでした場合、5%の割引が3,240円。
カードのポイントが、割引後の 64,800 – 3,220 = 61,580円を1,000円単位に切り捨てて、61,000×0.64≒390円。
年会費1,029円を考えると、実質は
( 64,800 + 1,029 ) – ( 3,240 + 390 ) = 62,199円で買い物できたことになります。

一方、商品券は65枚購入して、おつり200円をもらうので(ルミネ商品券はおつりが出ます)、
960×65 – 200 = 62,200円となり、ここが損益分岐点です。

なお、この計算は64,800円の品物を1回買う場合でやりましたが、買い物が複数回に分かれる場合は、
・ルミネ商品券のお得度が上がる
・カードのポイントのお得度は下がる(ルミネカードは1000円でようやくポイントが加算される)
なので、さらに損益分岐点は高くなります。
加えて、今回の計算はカードの還元率を最大で計算しているので、これもカードに不利に働きます。

このようなことから、
ルミネカードがお得になるのは、少なくとも年間65,000円以上買う人ということになります。
ルミネでよく買い物する人ならいいですが、
2万円と思っていたときからのギャップが大きすぎて、ちょっとルミネカードへのモチベーションが低くなりますね。

ただし、忘れてはいけません。ルミネには10%オフセールがあります。
10%オフセールのときのみに買い物をするという方であれば、
同様に計算した場合の15,800円が損益分岐点(の最低値)になります。

これを参考に、良く考えてみてください。
みなさんのルミネカード、本当に必要ですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください